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「練式、鬼道…？」
そんな技をただの一回生が使えるものだろうか。
只々、目をしばたかせる両名に対し話題の少女はサクサクと地面を鳴らしながら近付くと、不意に藍染のこめかみ辺りに軽く拳を当てた。
「こら、藍染！勝手に説明をするな。私の出番が無くなるだろう？」
若干不貞腐れる様に呟いた友に藍染はいつも通り、にこやかに応じる。
「あぁ、すまない」
「全く…」
邪気の無い微笑みに毒気を抜かれたのか、不二神は肩を竦めて嘆息した。
僅かながら、不機嫌にさせたかと案じた藍染が視界の端で様子を窺うと、彼女は苦笑いに近い笑みを浮かべて左右に頭(かぶり)を振った。
どうやら、怒っている訳ではないらしい。
ほっと息を吐き、藍染も肩の力を抜く。
「練式を試して、虚も倒した。課題はまだ山積みだが…先ずはこんな所で良しとすべきだろう――崎田先輩」
「な、何だ？」
急に呼ばれ、崎田はぎくりとした。そんな彼の内心を知ってか知らずか
「そろそろ戻りませんか？他の連中も途方に暮れている頃でしょうから」
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