BLEACH-覇道の夢-

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「不二神くん…」 「そんな顔をするのは止めてくれ。私の予定では、直ぐに君を追い抜く予定なのだから」  ぽんと肩に触れ、気にするなと言う少女に藍染は素直に頷くと、次の授業を受ける為、教練場へと急いだ。 ********************** 【数ヶ月後】 「それでは、これより現世での魂葬実習を行う」  その言葉に、教練場に集められた学生たちは一斉にざわめきだす。  引率の六回生は一瞬険しい顔をしたが、特に注意をする事はなかった。  導かれるまま現世へと移動し、用意された魂魄を黙々と魂葬する。 「現世には初めて来たけれど、我々がいる尸魂界とあまり雰囲気は変わらないね」  各々、三回の魂葬を終えた頃、ふと思い立ち藍染は口を開いた。  すると、その言葉を受けてか、隣で至極詰まらなそうにしていた不二神は漸く顔を上げた。 「そうだな…だが、如何せん退屈な所だ。  確かに戦が多いせいか魂葬すべき魂は多い、が、それに比べて虚(ホロウ)が少ないのが問題だな。  退屈だ、実に退屈だ」 「不二神」  ともすれば咎めら兼ねない程の問題発言に、既に慣れきった藍染は苦笑を溢すに留めた。
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