54人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、ただ寂しいだけ。
寂しくて
独りが嫌で
暖めてほしくて
温もりがほしくて
優しさと
愛情に飢えていた…。
たったそれだけ、と思われるかもしれない。
でも…、この寂しさは痛くて、悲しくて、言葉では言い表せれられない思いをしてきた。
寂しい
寂しい
寂しい
抱きしめて
叶わないと分かっているのに。
求めることでしか保てなくて、ぬいぐるみを抱きしめては震えていた。
…そんな私の痛みを、衣紅ちゃんは癒やしてくれた。
「僕が暖めてあげる」
…嬉しかったよ。
お互いの孤独を知って、衣紅ちゃんには何でも話せた。
衣紅ちゃんを死なせたくない。
絶対に
私が犠牲になっても
もう泣いてほしくない。
苦しんでほしくない。
私が笑顔にするから
だから、おいていかないで…。
初めて優しさを知ったの。
貴女に出逢って、好きという暖かい感情を持って。
それはとても幸せで。
私には、勿体ないくらいだった。
.
最初のコメントを投稿しよう!