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店の中が暗い為ライターで名刺を照らし名前を告げる。
「はじめまして。華奈(カナ)です。」
顔も見ずに悠は名刺を受け取る。
パッと見ギャル男チックでいかにも遊んでますと言った容姿で顔も格好いい感じだった。
ちょっとキレ気味な所が引っかかったけど悠につけてラッキーだとも思った。
とりあえずめげずに話してみようと色々話題をぶつける。
そっけなかったけど一応返事をしてくれる悠。
なんか惹きつける会話はないかと話ながら頭の中で考えた。
褒めてみよう!
「格好いいよね。モテるんじゃない?」
悠は喜ぶ顔すらなくため息混じりで答えた。
「どうせ外見だけだろ。俺の何がかっこいいってさ。」
全然ダメだ。この人の場合素直に気持ちを言った方がいいんだろうな。
「そりゃ初対面だし外見しか褒めれないけど正直結構タイプだよ。」
険しい顔の悠に対して笑顔でサラッと答える。
「ふーん。そうなんだ。」
この一言で悠の表情と言い方が変わり始めていた。
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