時の流れに身をまかせ

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診察室に入る 「お願いします」 患者側のモニター画面に、この前の結果が映し出される。その値をはっきり見る前に、医師側の画面に切り替わった FHSの値を辛うじて目に入れる。三から始まる二桁の数字 嫌な予感がわたしを襲う。一桁でなければならないのに 医師は渋い顔をする 「この前の検査結果ですが…」 言い渋る医師。この前の明るい顔とは、大違いだった
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