フィルモア・リーン

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銀神帝は怒鳴る。 「何だって魔物を巻き込んで人間を襲った。 全部消さなきゃならないだろうが!」 私はその言葉に驚いた。 魔物を倒すのは当たり前の事。 なのに今の言葉って何だか魔物を消すのを・・・・・・哀しんでる? 上級魔物は銀神帝を睨みつけて言う。 「人間が俺の邪魔をしたからだ!」 ピクリ・・・・・・と銀神帝の肩が震えた。 「お前の・・・・・邪魔・・・だと?」 上級魔人は銀神帝の様子に眉を顰める。 「貴様。帝だろ?何で無条件に俺を消さない?あれだけの力を持ってるなら簡単だろ。」 魔人の言葉に私は影でコクコク頷いていた。 ゆっくり話を聞くなんて考えられなかった。
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