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「ぐっ…まずい、左腕が疼く…」
「なんとか試験監督を演じていたが…やはり長時間呪文を唱えないとこうなるか…」
「イケンカノウス・イケトイカ…偉大なる主、カスデカバよ我に真実を授けたまえ」
「よし、これであと10分程度ならなんとか耐えられるな」
「しかしなぜかあの教室の試験監督をしたときは毎回呪文の効き目が切れるのが早いな。
魔磁場の干渉でも起こ」
ガラガラ
「あれ、松原くん。君は試験監督のはずじゃなかったかね?」
「いえいえ校長先生。それが、急に腹が痛みましてね。昨日食べた焼き肉のせいかな」
「そうかそうか。しかしトイレから話し声が聞こえた気がしたんだが…松原くん以外に誰かいたかね?」
「いえ、誰もいませんでしたよ。気のせいじゃないですか?」
「わたしも歳かもな」
「まだまだお若いですよ。それでは私は試験監督に戻ります」
ガラガラ
「ふう…危なかった…校長は出張が多いから考慮に入れてなかった…次からは気をつけねば」
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