5属性

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「知ってますか? この世界には火水土光闇の5属性があって、その各々の組み合わせで魔法を使用するのです」 「組み合わせの仕方にはルールがあって、それを覚えるのがまず初級魔法使いの責務なのです」 「頭の中で属性の組み合わせをイメージし、それを演算した結果を言葉として詠唱することで魔法として具現化するのですよ」 「5属性を2つに分けるとしたら火水土と光闇でしょうね。 火水土は比較的組み合わせのルールが簡単ですが、光闇は互いに打ち消しあう性質があるため、組み合わせて魔法にするのは至難な技です」 「ふーん…」 「まあ、そういうわけで王立真数学学会Sランクのボクは強力な魔法を使いこなせるのです。 組み合わせの際の演算が最も重要ですからね」 「へえ、そうかい。 ところで化学結合の組み合わせのルールは覚えたか?」 「…」 「明日小テストだぞ」 「…覚えましたとも」 「ほー、じゃ明日は満点か」 「あ、当たり前です!」 次の日 「小テスト不合格者は1名だけだ。このあとすぐ職員室まで来るように」 「お、どこ行くんだよお前」 「…つ…す」 「え、なになに?」 「…くい…つ…」 「えー?聞こえなーい」 「職員室ですっ!!」 バタバター 「おーい、走ってこけんなよー。…ったく、素直に覚えてないって言えば一緒に勉強してやったものを」 「しかしあの5属性の説明やたら具体的だったな。まさかノートに書きためてるとか…」 「まーさすがのあいつでもそれはねーよなーハハハ」
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