眠れぬ森のブス

2/5
前へ
/27ページ
次へ
『寝なきゃ、寝なきゃ、寝なきゃ、寝なきゃ…』 ある森のある塔に、人様には見せられないようなどブスがおりました。 『今日こそ寝なきゃ』 彼女は生まれてこのかた眠ったことがありません。ですから彼女の目のしたは真っ黒、肌はボロボロ。 “カツ、カツ、カツ” 誰かの靴の音がしました。 それも塔の外側から。 『ん……?』 ブスがベッドから出て窓を覗くと、そこにはブサイクがおりました。 『ぎゃっ、誰?!』 『僕は君を助けに来たんだッ!!さあここから出よう!!』
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加