15人が本棚に入れています
本棚に追加
ゴーン、ゴーン、ゴーン…
12:00の鐘です。シンデレラはパッと、王子から離れました。
『すみません、王子。私はもう、帰らなければなりません』
『何故?こんなに楽しい舞踏会なのに』
王子はシンデレラの腕をギュッと握りました。
『ダメです、王子!王子が本当の私に幻滅する前に、帰らなければならないのです!はなして…っ王子…っ』
シンデレラは必死に手を振り払い、階段を駆け降りました。
『キャッ!!』
ガラスの靴が階段にくっついてはなれません。ノリが塗ってあるようです。
『靴なんてどうでもいい…早く行かなきゃ!』
シンデレラは立ち上がり、カボチャの馬車に乗り込みました。
最初のコメントを投稿しよう!