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~アリア視点~
先程のリュカはどうしたのでしょうか?
執着する必要も無い、なんて言っていましたがそれにしては顔つきが必死だったような・・・
それに先程から『あまり話しかけるなオーラ(?)』が出ているような気がして話しかけづらいです・・・
で、でも負けません!まだまだリュカには聞きたいことがいっぱいありますし。何より王都まで無言は厳しすぎます。どうせだったら楽しく行きたいです
では、意を決して話しかけたいと思います!
「あの、」「なあ、」
・・・かぶってしまいました・・・
~第三者視点~
二人の間には先程よりもさらに気まずい雰囲気が漂っていた
そんな空気を最初に破ったのはリュカであった
「・・・なんだ?」
「あ、いえ、・・・リュカからどうぞ・・・」
アリアはリュカの言葉に慌てながら応えた
「いや、俺のことは気にしなくていいから。で、どうしたんだ?」
大した用は無い、とはさすがのリュカでも言えなかった
「そうです?では、また質問なんですけど・・・」
最後の方は消えそうなほど小さな声だった
話しかけるなオーラ(?)が出ていると思っていた彼女は恐る恐るとリュカに聞いたのだった
対してのリュカはやっぱり怖がっているのだ、と少しばかりの勘違いを未だしていて、なんとか自分が怖くない人間だと思わせるために社交的な態度にでた
「ああ、答えられることなら何でも答えてやるよ!なんでも聞いてくれ!」
自分でもキャラじゃない、と分かっている。しかさ、少しでも利益を上げるために彼はあえてキャラを崩壊させて明るいキャラにしてみた
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