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「リュカ?」
「おっと!」
考えていた時間が思いの外長かったのか、アリアの手には薬の入った袋があり、店の店員であろう長くて白い顎髭を蓄えたハゲの爺さんが頭を下げていた
「ああ、悪い。んじゃ、お前の家に行こうか」
「はいっ!早くお父様を治してあげないと!」
(早く金を貰わないといけないし)
そんな邪な気持ちは流石のリュカでも口にはしなかった
~リュカ視点~
そんなわけで今アリアの家に来たわけ何だけど・・・
「・・・・・・・・・ここ?」
「・・・・・・・・・はい」
えーと、これってやつは所謂・・・
「城?」
「・・・・・・・・・はい」
いや、はいじゃなくて!
「あっ、もしかして住み込みのメイドか!?」
「いいえ」
ち、違うのか?そういえば父さんが病気って言ってたな
「じゃあ城の中の何かの役職の父さんが病気なんだな!?」
「はい、確かに城の中にある役職ですね」
あれ?でも確か家に行くって話じゃなかったか?
「でも家はここと?」
「・・・はい」
「ってことは、お父様の役職は?」
何故だろう?冷や汗が止まらないや・・・
いや、まさか、そん「この国の王様です」
・・・・・・・・・・・・・・・マジ?
「はい。本気と書いてマジです」
読心術!?
「声に出てます」
あまりの衝撃に声に出てしまったようだ。反省
「では、行きましょう」
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