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「あのぉ…、それがですね…」
と俺が言い出すと部長の顔から作り笑いが消え、
「またかね…」
と呆れた声で言われた。そして続けざまに、
「いつになったら営業先で仕事ができるんだよ、そろそろ会社の力になってくれよ!」
と罵声を浴びせられた。
「すみません…」
俺はそう返すしかなかった。
「はぁ…」
部長は溜め息を漏らして机に戻った。俺も自分の机に戻った。
そして12時、会社の昼休みが始まり昼食をとろうとすると、
「中田君、ちょっと」
と部長に呼ばれた。
「はい、今行きます」
俺は弁当を開けようとした手を止め、部長の机に向かった。
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