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すると、俺は異変に気付く。
「財布、忘れた」
クビになってずっとボーっとしていたので、財布を家に忘れてきてしまった。
「クソッ、ムカつくな」
いつの間にか、俺は会社に対して怒りを覚えていた。そしてその怒りは、俺の中の悪魔をも呼び起こした。
「少しぐらいバレないよな」
俺はおにぎりを店員に見つからないようにポケットの中に詰め込んだ。そして俺はコンビニを出た。
その時、
「ビー、ビー、ビー」
コンビニのドアに付いている防犯センサーがけたたましく鳴り響いた。すると店員がこちらに向かって走ってきた。
「ヤバい!」
俺は一目散に逃げた。後ろから店員が大声を上げて追いかけてくる。
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