臨場感を煽るテクニック

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臨場感を煽るテクニック

最初に断っておきますが、この手法は改行を多様するケータイ小説では効果が薄いかも知れません。 臨場感を煽る場面。 ホラーなら襲われる場面だったり、ミステリーなら犯人を追い込む場面だったり。 ここを如何に盛り上げるかで、読者の感情移入の度合いも変わります。 当然、作者の力量も大いに問われる場面です。 ここがショボいと目も当てられない。 そこで、力量を補ってくれるのが、改行テクニックです。 普段の改行は読点5つくらいでも構いません。 これを徐々に文章を細かく割ってやると、臨場感が高まります。 例題 僕の背後から、ずるずると1本の腕が伸びてきた。 最初は周りにいた友人の驚いて逃げ出す姿を見ても、それがなぜそのような反応なのか、理解出来なかった。 違和感を感じて右側に振り向く。 目が合わせられない。 緊張が走る。 友人はもういない。 僕ひとりだ。 ――助けて―― その声を掻き消すように、僕は暗闇へと引き摺り込まれて行った。
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