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尚、時々『長編の終わり方が解らない』と仰られる方もおられますので、それの解決にも効果があります。
確かにだらだらと書き始めてしまうと、どこで線を引いたらいいのか解らないのも仕方ない事だと思います。
プロの小説家さん達も、結論から書かないまでも、大抵は大まかな結論は頭に描いているものです。
実は、それをやらないで書き始めた結果、尻切れトンボになってしまった作品に、夏目漱石の『我輩は猫である』があります。
この作品は、元は新聞の連載小説でした。
編集者に急遽、打ち切りを言い渡された結果、何とも中途半端な主人公の猫の死と言う終わり方になってしまいました。
本来、主人公の死は、小説では御法度です。
その続編を読者から求められても応える事が出来なくなるから。
それを『やった』と言う事は、夏目漱石もかなり編集者のやり方に怒りを覚えての事でしょう。
もし、打ち切られずに最後まで書かせてもらっていれば、今我々の知る結末とは大きく違っていたと思います。
ですから、結末が如何に大事かを知ってください。
変な言い方ですが、途中がどれだけちゃらんぽらんであっても、結びがカッコいいと、それだけで読者は充実感を得るのです。
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