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少女には好きな人がいました。
けれど、
その人について、何も知りませんでした
なのに、何故……
~嫉妬~
理由なんて、
一つしかない。
それは、
“私を助けてくれたから”
それだけだよ?
だって、私はツマンナイんだもん。
こんな生活。
愛想を振り撒いて笑いたくない、ましてや泣きたいときに笑って、
そんな生活、
うざくない?
な~んて、
言ってみるけど。
そんな、なんの変わりもない、平凡な日々の途中で、
まるで少女漫画みたいに、
階段の段を踏み外して、
落ちて、
彼はそんな私を助けてくれた。
なんの変わりのない、色のない私の生活に、
鮮やかな色を着けてくれた。
でも、出会いがそれだから顔は知ってるけど名前は知らない。
同じ学校なのは知ってるけど学年や組は知らない。
だから、
この気持ちは
伝えられない。
と、思っていたのに……
「えっ…?」
彼女は今、何て言った?
、
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