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時は少し戻り3月31日。
この日はいつものメンバーで集まり、酒などを呑んで騒いでいた。
午後7時、話す内容もあまりなくなったときに麗仁が口を開いた。
「そういえば、貴裕の過去ってどんな感じだったんだ?」
少しギクッとなる。
「私も気になる~!」
「私もです!」
紗耶香と香奈も賛成した。
しかし俺は話したくなかった。
別に話したくないことなどはないが、わざわざ昔を思い出して話すのがめんどくさかった。
「いや…いいよ俺の過去なんて…話したくないし…」
「じゃぁ玲奈話して!」
そういえば、玲奈は俺の過去の全てを知っているんだった…。
「いいよ!貴裕はね…」
こうして俺の過去についての話が始まった。
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