機動兵器ＭＢ

第１章 出会う２人

ＲＯＡＤは圧倒的な人員不足であった。
ＴＥＵは元々存在していたバトルグループにＭＢを配備したものなので、人員も環境も資金も充実している。しかし、ＲＯＡＤは１から出来た軍であるため、どこをとっても不利な状態である。

そんな不利な状態を打破するためにＲＯＡＤはパイロット、ＭＢの質を高めることに力を入れていた。

そして、その中でもアシュタル隊と呼ばれる４人の若い男女で構成されている小隊はＲＯＡＤ内で注目されている。
アシュタル隊の隊長――タツジ・アシュタルは持ち前の冷静さ、万能的なパイロットの腕、判断力の素早さと的確さを買われ、アシュタル隊を任された。
タツジの双子の兄――リュウジ・アシュタルは、多少突っ走ってしまう所があるが、腕はエースパイロット級だ。
アシュタル隊のスナイパー――サクラ・ローレンスは射撃の正確さについてはＲＯＡＤの中でも一流である。
サクラの親友のチヒロ・イワヤマは一般兵よりかはパイロットとしては優秀であるが、これといって特質した点がない。

以上がアシュタル隊に所属するパイロットたちである。