85人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
そして俺はついに外へ一歩を踏み出した。
「やった。やったぞ」
「なぁ、あんた。うひひ。彼女を残してきたんだろ? 今から死ぬんだよ。気にならないのかい?」
ふん、馬鹿な奴だ。
「気になる!? 馬鹿言ってんじゃねーよ! あいつは自分から死ぬって言ったんだぜ!! 馬鹿だぜ馬鹿!!」
「そうか。うひひ。さすがだな、あんた」
「けっ! 馬鹿な奴は死ぬのさ! 俺を見ろ! 生きてる! なぜだか分かるか? 馬鹿じゃないからだ!」
最初のコメントを投稿しよう!