第1章 少年

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「………や……や」 十夜は寝返りを打つ。 「オイ。十夜。」 カズは十夜を揺さぶる。 「なんだよ…ウルセェ…」 十夜は眠たいながらも目を擦りながら起き上がる。 「入学式終わったぞ。」 「あぁ…」 十夜はそう返事をするとまた横になる。 「寝んなっつの。」 十夜をカズはまた起き上がらせる。 「なによ…」 十夜は片目を閉じたまま、カズを見る。 「なんか先生が集会場来いってよ。」 「めんどくせぇよ…テメェ行けよ。」 十夜はカズの胸を押す。 「なんか新しい先生の紹介だから参加しろだってさ。俺は行ってるからな。来いよ?」
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