プロローグ

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「オイ。」 「あぁ?」 黒髪の学生服を着た少年がゆっくりと振り返り、気だるそうに返事をする。 「肩ぶっかってんだよ。謝れよ。」 金髪の青年が少年に近付く。 「なんで俺が謝んだよ。テメェが謝れよ。」 少年もまた振り返り、近寄っていく。 「なんだとテメェ?次ゴタゴタ言いやがったら殺すぞ?」 青年が少年の胸ぐらを掴む。 「何回でも言ってやらぁ。テメェが謝れっつってんだよ。」 少年が青年の手を振り切る。 「いい加減にしろよガキ。なめてんじゃねぇぞ。」 青年が少年の顔を殴る。 「いって…」 少年は殴られ傾いた顔を青年に向けると、ダルそうに頭を掻く。 「やんのか?ザコ。」 青年は笑う。
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