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「ッてェ!暴力反対♪イチゴちゃん♪」
空羅は素早く起き上がると、ケラケラ笑いながら、教室に戻って行った。
だから、イヤやねん!
あたしは、昔から空羅がキライ!
何が楽しいのか、彼は小さい頃から、あたしにイジワルばかりするんだ。
「本気でアホや‥。」
もう姿の見えなくなった空羅に呟いて、あたしは女子トイレに向かった。
─ あ‥
女子トイレの前は、休み時間のヤンキー女子の溜まり場で、彼女達の前を通らなければ、トイレには行けない。
ぶっちゃけ、視線が気になるけど違う階まで行く気も無い。
あたしは、いつものように素知らぬ顔で、トイレに向かった。
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