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鏡の前で、ピーチの香りのリップクリームを塗った。
ほんのりピンク色に光る唇に、満足気に微笑むあたし。
肩より少し長めの髪、小さめの顔の中には、ママ似のおっきな目が目立ってる。
─ ん♪今日も可愛いやん☆
なんて、自画自賛したりして。
「ちょ、来てくれる?アキヨが呼んでるねん。」
「え?」
不意に呼ばれて振り向くと、一組のヤンキー女子が立っていた。
アキヨって言うのは、ヤンキーグループのリーダーみたいな女子で‥。
「なに?」
あたしは彼女について、廊下に座り込んでいるアキヨの傍に行った。
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