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「いってきます。」
「はい、気を付けてね♪」
学校規定の白いスニーカーを履いて、家を出た。
先に出た弟が友達とタラタラ歩いている。
「チンタラしてたら遅刻するよ。渚ちゃん♪」
「ッさい!ブス!」
追い抜くあたしに、弟が叫んだ。
渚は、いっこ下。
最近、やたらとイキがってる。
イワユル、反抗期。
てか、中二病の始まり?
今までみたく仲良く会話することだって、殆ど無くなってる。
「ルリ♪おはよ。」
いつも待ち合わせるクリーニング屋のシャッターの前で、詩音が手を振った。
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