ミッション

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綺麗に片付けられたリビングに、オシャレなインテリア。 そしてソファーに座り、優雅にコーヒーを飲む1人の男。 片手には新聞を持っており、目は新聞の文字を追っている。 「最近、善人を狙う怪盗が目立つな…」 この男の名前はショウ。 頭脳戦を得意とする怪盗。 IQ180以上を持っている。 「俺も気になってたんだ。」 声のする方を見ると、情報屋がキッチンで、カップにコーヒーをいれていた。 「おまえ…また勝手に入ったのか。」 「怪盗に携わっているんだから、これぐらいできて当然だろ。」 「そういうことを言ってるんじゃない。」 ショウがハァと溜め息をつく。 情報屋はカップを持ち、ショウの前にあるテーブルの所に来た。 「じいさんからミッションだ。 市民から奪われた宝を取り戻せ。 警察に被害相談が何件も来てるらしい。」 束ねられた資料をテーブルに置き、差し出した。 「この資料の最初は被害リスト。 次に、潜入地の見取り図。 あとは怪盗団の情報だ。 盗まれた宝は、怪盗団のボスのコレクションルームにあるらしいぜ。 リストにある宝を盗れれば、あとは好きな宝を盗ってきていいってさ。」 「好きな宝をか…被害リストが少なければの話だな。」 ショウは資料を手に取り、ざっと目を通した。 「おい、リストに子供ってあるが本当か!?」 「あぁ。売り飛ばす為に誘拐したんだろう。」 「なんて奴だ…」 ふつふつと沸き起こる、怒り。 「組織のボスと言っても、表の顔は会社の社長だ。 3日後に社交パーティーを開く。 これが偽装した招待状だ。」 情報屋は、本物そっくりの招待状を渡した。 「市民を狙うなど、最近怪しい動きをしている組織だ。 十分気をつけてくれ。ってじいさんが言ってたぜ。」 「パーティーか…いい戦場じゃないか。」 「3日もあれば作戦を練れるよな?」 「俺をナメてるのか?」 ショウはニッと笑い、愛用のノートパソコンをテーブルに開いた。 「十分すぎるな。」
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