第十三章

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「あの・・・。 忙しいのはわかってるんですけど、飯でも食いに行きませんか?」 「・・・・・・。」 携帯を持つ掌が汗ばんでくる。 やっぱりダメか。 「あっ、突然言ってもまずかったですよね。」 「そんなことはないけど・・・。 ちょっと驚いただけ。」 「今すぐにってわけじゃないんですけど。 試験が終わってからでもいいです。」 「試験、終わったの。 ごめんなさい、黙ってて。」 終わったなら邪魔する事もなくなったわけだ。 そうなればとにかく約束だけでも取りたかった。
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