第一章

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「・・・・・・。」 目の前に出された本を見て、何か言おうとしても言葉が見つからない。 「この本じゃなかったですか?」 「あの・・・」 この本に間違いないのは確か。 でも、なぜあなたが? 届かない私が可哀想に見えたの? 「お節介してしまったみたいですね・・・。 でも、高くて届かないみたいだったから。」 ほら、やっぱり・・・ 目の前にいる人の言葉がチクリと刺さる。 もう顔を上げられなかった。 すぐに、この場所から逃げ出したくなった。
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