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涼くんと会ったあの日から半月ほど経っていた。
そして今、部長から昇格試験の結果を聞かされた。
「おめでとう。」
と言われた瞬間に、今までの疲れがどっと押し寄せ眩暈がしている。
「森下さん、どうでしたか?」
部長との面談から戻った私を待っていたのは、脇本さんをはじめフロアの面々。
「無事、パスしました。」
しんとしていたフロアが一転、
「おめでとうございます。」
「良かった~。」
と賑やかになり、その中で脇本さんがバンザイを始めた。
「そんなに騒がなくても・・・。」
みんながこんなに喜んでくれるなんて。
嬉しくて、顔がくしゃくしゃになっているのにも気がつかなかった。
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