第十四章

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ぽかんと口を開けたままの私を見て、 「っていう事なんで、もし叶ったら宜しくお願いしますね。 マネージャー。」 と脇本さん。 「本社って言っても、まだ何処の部署になるかわからないのに・・・。自身の事をそんな・・・」 「あー、待ってください。別に簡単には決めてないですよ。 俺なりによく考えて異動願いは出しましたから。」 「それならいいんだけど。」 「叶って欲しいって思ってます。」 「脇本さんの可能性を引き出してくれる人は他にいるはずよ。」 「森下さんもそのうちの一人ですよね。」 全く予想のできない事ばかり仕掛けてくる彼には、参りましたと降伏したくなってきた。
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