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「で?
りょーくんは、落ち込んでるわけだ。」
「……うまくいかない。」
イブもクリスマスも何も起こらずに終わり、かなり焦っていた俺は海斗を飲みに誘った。
「飯食いに行ったんだ。」
「すごいじゃん。」
「結構前の話だけど。」
「でも行ったんだろ。」
ジョッキに僅かに残ったビールを飲み干して、
「少し浮かれ過ぎてたかもな。」
と苦笑いすると、
「月菜に何かした?」
グラスを置いた海斗の顔が、一瞬冷たく感じたのは気のせいか?
「するもしないも、何もできなかったよ。」
肩を抱き寄せた事は言えなかった。
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