その先にあるもの

第十五章

「行くよ。」

「わかった。

それじゃ、待ってるからな。
よいお年を。」

ヨシッ！

思わずガッツポーズをしてしまった。

正月からあの人に会える。
来年は絶対良い年になる。

顔が緩んで仕方なかった。

そんな俺を足下にいる犬のモンタは不思議そうに見上げていた。

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