第十五章

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来客は数十人いた。 大半が海斗の親父さんの関係者だと思う。 若い奴は俺ひとり。 「まっ、料理は美味いのは確かだから。」 「これ、おふくろさんが作ったの?」 「さすがに全部とは言わないけど、半分はおふくろと月菜が作ったものだよ。」 テーブルに並んだ色とりどりの料理に思わず目を見張った。 どれが彼女の作ったものかが気になったが、それにしても姿が見当たらない。 海斗は居ると言っていた。 「ほら来た。月菜はあそこにいるよ。」 と海斗が言う方を見ると、やわらかな笑顔で対応しているあの人がいた。 .
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