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ダイニングテーブルで料理の残りをつまんでいると、海斗がやって来た。
「ひとりで何食べてんの?」
「ちょっと疲れちゃって・・・。」
苦笑いすると、
「俺だって疲れたよ。
でも人脈を広げるには毎年いい機会だから、ビジネスだと思ってやってるよ。」
「そっか・・・。
ボストンに行ってる時も帰って来たもんね。」
冷蔵庫からミネラルウオーターを出して、半分ほど飲んだ海斗は、
「なぁ、今日さ、涼と話してみたら?」
「・・・・・・。」
「何度か言ってるけど涼は月菜の事、本気だと思う。」
「・・・・・・。」
黙っている私をよそに海斗は更に続けた。
「嫌なら嫌って、はっきり言ってもいいんだし。
月菜が思ってる以上に、俺よりも涼は大人だよ。」
大人って・・・。海斗だって大人でしょ。
最後のフレーズになぜかおかしくなった。
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