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涼くんの瞳を見ていることができずに思わず俯いたときだった。
「俺・・・、
今までこんなに人を愛しく思ったことがないんです。
もし、月菜さんが過去に囚われているのであれば、俺がそれを超える未来を一緒につくりたい。」
「・・・・・・何も、涼くんは何もわかってない。」
涙が溢れてきた。
泣いてはいけないと思いながらも止める事ができず、
「涼くんに私の気持ちなんて、わかるわけなんてない。」
ソファーから立ち上がりリビングを出ようとした時だった。
一瞬、視界が遮られ、
同時に強く抱きしめられていた。
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