第十六章
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リビングを出ると、ちょうど海斗がこちらに向かって来るところだった。 「月菜?」 「・・・・・・。」 「涼と何かあったのか?」 「何もないよ。 お客様達のお相手しなきゃ。」 顔が熱くなっているのがわかっていた私は、真っ赤になっているのを見られたくなくて、隠すようにその場所から逃げだした。
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