第十六章

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それからは来客の対応をして時間が過ぎていき、フロアの中にいる涼くんを見る事はなかった。 「月菜、涼が帰るけど。 このまま帰していいのか?」 グラスを下げていると海斗が言ってきた。 「別に何もないから。」 「そっ、なら俺もちょっと出かけてくるわ。」 何も話すことなんてないもの。 今はまだ放っておいてほしいだけなの。 そう自分に言い聞かせた。
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