第十七章

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まだ二日という事もあるのか、店の中は俺達の他に三組の客しかいなかった。 ジャズの流れる店内。 さすがに正月からは生演奏はないだろう。 そう思うと無性に聴きたくなった。 「何考えてる?」 何でコイツはひとつひとつの仕草がカッコいいんだろう。 あの人の瞳に俺もちょっとはカッコよく写っているんだろうか。 「おい、涼。 聞いてんのか?」 「あっ、悪い。 聞いてるさ。 考える事が多すぎて頭がフリーズしそうだよ。」 自分の言葉に情けなくなった。 .
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