第十七章

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改札を抜け、すぐに携帯を取り出しあの人の名前を出した。 あまり遅くならないうちがいい。そう思い、家に着く前に架ける事に決めた。 1コール、 外は寒いのに、手のひらに汗が出てきたような気がする。 2コール、 3コール、 初めて架けた時の緊張と同じだ。 そして・・・ 4コール、 5コール、 6コール、 今夜は出てもらえないかもしれないと思い始めた時、 「はい、もしもし。」 あの人の声が聞こえた。
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