第ニ章

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――17歳―― あの頃の俺達は、何かにつけて集まっていた。 大学受験の事も考えなければいけないはずなのに、何をするわけでもなく海斗の家に集まるのがほとんどだった。 そしてあの人に会った。 海斗の姉、月菜。 最初は奴の妹だと思った。 それが、俺達よりも5歳も上なんて正直言って驚いた。 ちっちゃくて、童顔だったからだと思う。 大学生になんて見えなかった。 挨拶をする程度だけだった。 でも海斗からあの人の事を聞いた俺は、興味本位で話掛けた。 その時の言葉は俺の胸に強く残った。 そして、俺の心に変化をもたらした。 その時から、あの人の姿をいつも探している自分がいた。
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