第十八章

9/19
前へ
/525ページ
次へ
「休みなのに、ごめんなさい。」 「あっ、いいんです。 いつでも大丈夫なんて言った俺が時間取れなかったんで・・・、 逆に悪かったと思ってます。」 仕事の都合で週末にしか時間が取れない涼くんに合わせて、休みに会う事になった。 「こうして外で会えるなんて思ってなかったですよ。」 「ちょっと寒いけど、ね。」 何処で話をすればいいのか迷っていた私に、公園を提案してきたのは涼くんだった。 私達の周りでは、冬だというのにカップルや家族連れがたくさんいた。 みんな楽しそうに笑っていて、見ているだけで微笑ましくなってくる。 「返事、ですよね。」 周りに気を取られていた私に涼くんがポツリと言った。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4130人が本棚に入れています
本棚に追加