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胸の奥がざわざわする。
軽く深呼吸をして、落ち着かせる。
「涼くんとはお付き合いできない・・・です。」
「どうしてですか?」
公園の一角にあるベンチに、ひとり分の間を空けて私達は座っていた。
「どうしてって・・・、
涼くんは海斗の友人、私にとってもそれ以上でも以下でもないの。」
「俺はあなたをひとりの女性として好きなんです。」
左半身に涼くんの視線を痛いくらいに感じた。
同時に、落ち着いていた胸の奥がまたざわざわとし始めた。
「お願いだから、私にかまわないで。」
「そんな事はできません。」
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