第十八章

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胸の奥がざわざわする。 軽く深呼吸をして、落ち着かせる。 「涼くんとはお付き合いできない・・・です。」 「どうしてですか?」 公園の一角にあるベンチに、ひとり分の間を空けて私達は座っていた。 「どうしてって・・・、 涼くんは海斗の友人、私にとってもそれ以上でも以下でもないの。」 「俺はあなたをひとりの女性として好きなんです。」 左半身に涼くんの視線を痛いくらいに感じた。 同時に、落ち着いていた胸の奥がまたざわざわとし始めた。 「お願いだから、私にかまわないで。」 「そんな事はできません。」
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