第十八章

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触れた頬は冷たかった。 座っている涼くんを見下ろす私。 手を離さなければ・・・。 と思いながら、なぜか動けなかった。 「月菜・・・さん?」 驚いた顔で涼くんが私を呼ぶ。 でも、触れた手が離せない。 「私・・・、 涼くんに酷いこと・・・言わせてしまって・・・ごめんなさい。」 涼くんに聞こえただろうか? それくらい消え入りそうな声だった。
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