第十九章

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「チューしてる~。」 「え~っ、チューしてんのか。」 小さな男の子が俺達を見て言ったその声が、ブレーキとなってくれた。 きっと、このままでいたら本当にキスをしていたと思う。 それだけ俺は舞い上がっていた。 嬉しくて仕方なかったから。 思わず漏らしてしまった、やわらかいの一言。 真っ赤な彼女が俺を見下ろしていた。
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