第十九章

10/17
前へ
/525ページ
次へ
右のポケットに神経を集中させていると、乗換駅を知らせるアナウンスが聞こえてきた。 「次の駅で乗り換えですね。」 「そうみたいね。」 すると、今までポケットに入っていた彼女の左手がスルッと抜けていった。 さぁ、どうする・・・。 降りるタイミングで手を繋ぐか? 今ここで繋ぐか? 結局、何もできないまま乗り換えするしかなかった・・・。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4130人が本棚に入れています
本棚に追加