第十九章

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参道を通り境内まで行くと、 「お参りするでしょう?」 と彼女が聞いてきた。 「もちろん。 神頼みしたいことがありますからね。」 一体何の願い事をしているんだろう。 手を合わせている姿を見ていたら、どうしても聞きたくなった。 「何のお願いをしたんですか?」 「ん、内緒。」 意味深な笑いと共に答えが返ってきた。 .
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