第十九章

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怖さはないものの、暗闇がまた違った感覚を与えてくる。 そして・・・、 明らかに強張っているだろうと思われる彼女の様子が、密着した部分から伝わってきた。 別の意味でこっちまでお化けにやられそうだよ・・・。 大丈夫だからと声を掛けようとした矢先、 「いやっ。」 人形が飛び出してきたのと、小さな悲鳴が聞こえてきたのがほぼ同じだった。 気が付けば右腕にしがみついている。 ほんとマジでヤバイ・・・。 やわらかな彼女の身体が俺の右腕を硬直させた。
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