第二十章

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「余計な事かもしれないけど…、 今の森下さんを守ってくれて、今を一緒に生きてくれる人に頼ってもいいと思う。 幸せになってほしいしね。」 「ありがとうね。」 「ごめんねー、お節介な事言って。」 「そんなことないから。」 彼女の言葉が、すーっと心の中に染み込んでくるような気がした。 「じゃ、私はここから乗るから。」 「私は隣まで歩いて行こうと思って。」 「森下さん、今度こそゆっくり飲もうね。」 「うん、楽しみにしてるね。」 じゃあね、と言って彼女は地下鉄の階段を降りていった。 .
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