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「すみません、遅くなって。」
1時間後、彼は遅れてやって来た。
電車を降りてからここまで走ってきたのだと思った。
改札口に現れた時、息があがっていたから。
「気にしないで。」
「本当にすみません。」
しきりに謝る彼を見て、空気を変えるように、
「今夜は美味しいものでも食べましょうか。」
と明るく言ってみた。
すると、
「もし良かったら、飲みに行きませんか?」
意外な答えが返ってきた。
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