第二十章

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「すみません、遅くなって。」 1時間後、彼は遅れてやって来た。 電車を降りてからここまで走ってきたのだと思った。 改札口に現れた時、息があがっていたから。 「気にしないで。」 「本当にすみません。」 しきりに謝る彼を見て、空気を変えるように、 「今夜は美味しいものでも食べましょうか。」 と明るく言ってみた。 すると、 「もし良かったら、飲みに行きませんか?」 意外な答えが返ってきた。 .
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