第二十一章

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「そういえば、この前の合コンの相手覚えてるか?」 「覚えてないよ。」 「ほら、結構いいコが揃ってたじゃん。」 「おまえ、まだそんな事やってんの?」 皮肉まじりに言ってみたが、奴には通じなかったようで、 「今度飲もうって言ってきたんだよ。 それも谷口、おまえを誘ってってさ。」 「俺は行かないよ。」 「そんな連れない事言うなよ。」 「行くんだったら誰か他の奴にあたれよ。」 置いてきぼりにされた子犬のような顔をした中村を放って、俺は自分のデスクに向かった。 .
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